航空特殊無線技士の取得について書きたいと思います。この資格は、セスナ機やヘリコプター等の無線設備やレーダーを取り扱うためのものです。通信は国内に限ります。
その前に中高年で失業したことにより、就職活動をする上で「資格を持っている」と比較的に採用の可能性が高くなる職種にビル設備管理があります。
「どのような資格を取得すればいいのか?」を調べている方は、関連記事のリンクを貼っておきますので「そちらから読んでいただければ」と思います。
http://kamau1997.seesaa.net/article/372346464.html
航空特殊無線技士とはどのような資格か?
航空機を操縦するためには、レーダーも含めて無線設備を必ず操作する必要があります。そして、それらの無線設備は、無資格で操作できるものではありません。
それゆえ飛行機を操縦する免許以外にも「無線の免許を必ず取得する」必要があります。航空運送事業に関係しない国内通信だけを行う場合は、この航空特殊無線技士の資格を取得することになります。
小型のセスナ機やヘリコプターを操縦する時に必要な資格です。旅客機のパイロットや航空管制官は、これより上位の航空無線通信士の資格を取る必要があります。
航空特殊無線技士も取得しても「就職に有利になる資格」とは言えません。しかし「航空」という名称が入っていますので、ライセンスマニアは「欲しい資格の一つ」ではないでしょうか。
難易度も高くありませんので比較的簡単に取得することができます。
航空無線通信士を受験する前にステップ段階での受験にお勧め
将来的に航空無線通信士等の上級資格を取得するためのステップ段階として受験するには最適です。航空機の特殊な無線設備についても出題されますので「基礎から学ぶには」この資格から受験しても良いと思います。
上位資格の航空無線通信士を取得すれば、無線設備の検査を行う登録検査等事業者制度の点検員になることができますので、就職にも有利になる可能性がある資格です。
国家試験の受験方法等は、他の特殊無線技士と同じですので、関連記事のリンクを貼っておきます。
http://kamau1997.seesaa.net/article/376679064.html
無線電話の電気通信術の試験とは?
航空特殊無線技士の国家試験には、他の特殊無線技士と同じく無線工学と法規の試験がありますが、それ以外に「電気通信術」という今まで紹介しことのない試験があります。
「どのような試験か?」というと欧文通話表に基づいて送話と受話の実技試験になります。大変な試験のようにも感じますが、欧文通話表をしっかり覚えていれば、それほど大変な試験ではありません。
具体的に言うと「A」をアルファー、「B」をブラボーのように発音します。なぜ「このようなことが必要か?」といいますと、無線通信は交信を行う時に自分と相手を呼出符号(コールサイン)で呼び合います。
この時に「I」と「Y」のような文字は、単にアルファベットを読む発音だけでは、聞き取る時に「どちらか判断が難しい」というようなことが起こります。
この時に「I」ならインディア、「Y」ならヤンキーという感じで発音すると聞き間違えることがありません。そこで、このような試験が行われます。
無線電話の試験はどのようなもの?
試験は、1分間に50文字の速度で2分間行われます。受話の試験の時には、アルファーと言われたら、試験用紙にAと書き、ブラボーといわれたらBという感じに書いていきます。これは欧文通話表を覚えていれば、それほど難しいことではありません。
送話の試験では「始めます。本文」と言った後に試験用紙に「ABC」と書いてあったら順番にアルファー、ブラボー、チャーリーという感じに発音していきます。
これを試験用紙に書いてある全ての文字を2分以内に行います。そして最後に「終わり」と言って終了します。もちろん試験では、書いてある文字はアルファベット順ではありません。
これも通話表を覚えていれば難しくありません。度忘れのように出てこない文字があったら飛ばして下さい。脱字と判断されるだけなので「3点」ぐらいの減点になるだけです。
ここから先を「全く送話しない」というようなことにはならないようにしてください。送話できない文字が多いと不合格になってしまいます。ここで注意したいのがアマチュア無線をやっている場合です。
アマチュア無線の実際の交信の中では、この通話表とは違うものが使用されていることがあります。例えば送話の試験で「A」を「アルファー」と言わなければならないのに「アメリカ」と言ってしまっては「間違い」になり減点されます。
「L」を「ロンドン」などと言わないようにしなければなりません。実際の試験で誤って言ってしまったら必ず訂正するようにしてください。
無線電話の電気通信術の合格基準
採点方法は減点方式で、100点満点から減点していきます。合格基準は送話、受話共に80点以上です。どちらか片方基準に達していないと片方が満点でも不合格です。
減点方法は、誤字が3点というように決まっていますが、詳しくは、日本無線協会のホームページに書いてありますのでリンクを貼っておきます。
http://www.nichimu.or.jp/denpa/files/h04.pdf
電気通信術の練習用のCDがありますので紹介します。下記のバナーからリンク先で、商品を購入することができます。
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学科試験の科目と合格基準
試験科目と合格基準は、以下の通りです。
無線工学 12問中 8問以上の正解
法規 12問中 8問以上の正解
航空特殊無線技士の試験も、今までに紹介してきた特殊無線技士と同様に「過去に出題された同じ問題」が出題されます。それゆえ合格だけを目標にするのであれば、問題集を1冊勉強すれば十分合格できます。
しかし、将来的に上級の無線通信士を目指すのであれば、教科書も購入して基礎から勉強することをお勧めします。
養成過程講習会で取得することも可能
航空特殊無線技士も養成過程講習会を受講して修了すれば、国家試験を受けなくても免許証の交付を受けることができます。受講するのにも特に制限はありませんので誰でも受講できます。
講習会そのものもそれほど難しいものではありません。しかし基本的に「この資格は」飛行機やヘリコプターの免許を取らなければ、必要になる資格ではありません。
飛行機やヘリコプターの免許を取るための学校では「この講習会のカリキュラムが入っている」と思います。一般公募の講習会は、関東と近畿のみの開催のようです。
また受講の費用は4万円以上になりますので、国家試験で取得することをお勧めします。養成過程講習会の日程は、日本無線協会のホームページに書いてありますのでリンク先でご確認ください。
http://www.nichimu.or.jp/yousei/index.html
下記のバナーからリンク先で購入することができます。
航空特殊無線技士のお薦め問題集
航空特も過去に出題された問題と同じ問題が出題されますので、以下の問題集を覚えていけば必ず合格できます。しかし解説があまり詳しくなく、ポイントしか書いてありません。
それゆえ詳しい解説が欲しい方や、将来的に上級の無線通信士を目指す方は、下記に紹介する養成課程講習会用の教科書も購入して「基礎からじっくり勉強する」ことをお勧めします。
この書籍は、誠文堂新光社の「特殊無線技士問題・解答集 2020年版」です。2019年12月に最新の2020年版が発売になりました。新しいものを使用して勉強することをお勧めします。
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航空特殊無線技士のお薦め参考書
航空特殊無線技士の養成過程講習会の教科書も市販されていて、講習会を受けなくても誰でも購入することができます。それゆえ参考書にするには最適でお薦めです。
この書籍は、航空特殊無線技士の養成課程講習会で使用する無線工学の教科書です。参考書にするには最適です。2019年3月に最新版が発売になりましたので、新しいものを使用して勉強することをお勧めします。
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この書籍は、航空特殊無線技士の養成課程講習会で使用する法規の教科書です。参考書にするには、最適です。最新版が2018年5月に発売になりましたので、新しいものを使用して勉強することをお勧めします。
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この書籍は、オーム社の「やさしく学ぶ 航空特殊無線技士試験」です。この一冊でテキストと問題集が一緒になっています。2019年9月に新しく発売になったお勧めの一冊です。
航空特殊無線技士だけの合格を目指すのであれば、この書籍が一番のお薦めです。
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航空特殊無線技士の旧型免許証を紹介します。(今現在は、カード型になっています)個人情報の部分は、モザイクにしていますが御了承下さい。
次回は第1級海上特殊無線技士について書きたいと思います。記事のリンクを貼っておきます。
http://kamau1997.seesaa.net/article/377342057.html
関連記事のリンクを貼っておきます。
無線従事者の種類とお薦め資格
http://kamau1997.seesaa.net/article/376487795.html
特殊無線技士関係カテゴリー
http://kamau1997.seesaa.net/category/21829037-1.html

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航空特殊無線技士の資格については
まったくの無知だったので
とても勉強になる記事を書いてくださり
ありがとうございます。
これからも頑張ってくださいね。
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航空特殊無線技士の場合、飛行機かヘリコプターの免許を持っていなければ、取得してもあまり生かす機会はないのですが、航空という名称の免許証をもらうことができるので、マニア的には取得すると面白い資格かと思います。
試験もあまり難しくなく比較的簡単に取得できますので、趣味として取得する資格にはお薦めです。
よろしくお願いします。
一つの資格では賄えないことって結構ありますね。
ボイラー技士なんかも危険物とセットで持つ必要があったりと、いろんな条件がありますよね!
一つの資格では賄えないというか、あわせて持っているとより有利になるという感じかと思います。
ボイラー技士でも危険物でも、それだけ持っていても結構有利になる資格です。普通の場合は、片方しか持っていない場合の方が多いのではないでしょうか?
危険物でもそれだけでもガソリンスタンドなどからの需要は多いです。ボイラー技士もそれだけの単独の求人も多いですからね?
セットで持っているとより有利になるという感じかと思います。
また、合格基準が高いなぁと思ったんですが、命を預かる仕事なので、必然的に難しい試験になるのかなぁと思いました。そして、しっかり資格取得の勉強もした方が操縦する機体だと思うと、これまでより安心して搭乗できそうな気がしました。
航空特殊無線技士という資格もあるんですね。
今までの無線技士資格の試験と同様に無線工学と法規さらに電気通信術というのがあるんですね。
就職には直結しないかも知れませんが、セスナ機やヘリコプターを運転してみたい人には必要な資格ですよね。
無線技士の資格にも、本当にいろんなものがあることがわかりました。
いつも素敵な情報ありがとうございます。