今回は、簡単に取得できる特殊無線技士で「電気通信術の試験が無い資格」を紹介します。これらの資格は簡単に取得できますが「就職」ということから考えると持っていてもあまり有利にはなりません。
その前に中高年で失業したことにより、就職活動をする上で「資格を持っている」と比較的に採用の可能性が高くなる職種にビル設備管理があります。
「どのような資格を取得すればいいのか?」を調べている方は、関連記事のリンクを貼っておきますので「そちらから読んでいただければ」と思います。
http://kamau1997.seesaa.net/article/372346464.html
入門資格としてお薦め
第1級陸上特殊無線技士以外の特殊無線技士は、無線以外が専門の職業で「無線機も必要になる」人が取得する資格です。例えば漁師は、船に乗ると船舶の無線機やレーダーを使用することになります。
また警察や消防でも無線は必要です。このような人が無線を使う場合でも無資格で操作することはできません。しかし無線が専門の職業ではないので、比較的簡単に資格を取得できるようにしたのが特殊無線技士です。
それゆえ就職ということで考えると第1級陸上特殊無線技士以外を持っていてもあまり有利にはなりません。しかし今までに電気、電子、通信と言った分野を勉強したことが無い人には「入門資格」としてお薦めです。
就職に役立てるためには、最低でも第1級陸上特殊無線技士が必要です。そうは言っても「いきなり」この資格を受けても「少しレベルが高い」と思います。
そのような方は、是非「下位資格を取得してから上級の資格にチャレンジする」とよいと思います。因みに警察では、スピード取締り用のレーダーを使用するには、2級以上の陸上特殊無線技士の資格が必要です。
またパトカーにも必ず無線機は付いていますので、このような仕事をするには必須の資格です。養成課程講習会で取得ができますので、警察ではこの制度を利用して取得しています。
電気通信術試験がある特殊無線技士
特殊無線技士は簡単に取得できるものが多いですが、第1級海上特殊無線技士や航空特殊無線技士、国内電信など「電気通信術」という他ではあまり無い試験科目がある資格があります。
国内電信のモールスの実技試験を除けば、この電気通信術の試験も難しい試験ではありません。しかし今回は、この電気通信術試験の無い資格を紹介します。
電気通信術試験の無い特殊無線技士の種類
第1級陸上特殊無線技士以外で、無線工学と法規の2科目のみの受験で取得できる資格には、以下のものがあります。
第2級陸上特殊無線技士
第3級陸上特殊無線技士
第2級海上特殊無線技士
第3級海上特殊無線技士
レーダー級海上特殊無線技士
特殊無線技士が簡単に取得できる理由
上記に紹介した全ての資格が、国家試験に出題されるほぼ全ての問題が、過去に出題されたものと同じものが出題されます。法律改正などで場合によっては、1問ぐらいは新しい問題が出題される可能性もありますが「ほぼ全問が同じ問題」と考えて間違いありません。
それゆえ問題集を購入して、それを完璧に覚えて行けば必ず合格できます。仮に理解できない問題があっても答えを覚えていけば間違うことはありません。
合格基準も6割以上正解できれば合格できますので、満点を取る必要もありません。それゆえ簡単に取得できてしまいます。
免許証や資格マニアにはお薦めな資格
このような理由から「免許証の枚数を増やしたい」マニアのような方には、お薦めの資格ともいえます。しかし、その時は下位資格から受験しなければなりません。
今までに第1級陸上特殊無線技士を紹介しましたが、1陸特を取得してしまうと下位の2級や3級の陸上特殊無線技士を受験する意味はなくなってしまいます。
これは海上特殊無線技士にも言えます。第2級海上特殊無線技士を取得してしまうと、レーダー級や3級の海上特殊無線技士は受験する意味は無くなってしまいます。
2級でレーダー級で扱うことができるレーダーも取り扱うことができます。また試験そのものがあまり難しくないので、日程が重ならない資格は、同じ時期の試験で複数取得することが可能です。
受験料は、2020年現在で5663円です。受験の申請方法や試験地などは、第1級陸上特殊無線技士と同じなので、関連記事のリンクを貼っておきます。そちらを参照いただければと思います。
http://kamau1997.seesaa.net/article/376679064.html
それでは特殊無線技士の問題集を紹介します。下記のバナーからリンク先で通信販売で購入できます。
特殊無線技士のお薦め問題集
今回紹介した特殊無線技士の中で、第二級陸上特殊無線技士、第三級陸上特殊無線技士、第二級海上特殊無線技士、航空特殊無線技士は、この問題集を1冊勉強しておけば、全ての資格に合格できます。
これらの特殊無線技士の問題が、この1冊の中に収録されています。解説はあまり詳しくなく、ポイントが書いてあるだけですが、これらの特殊無線技士は、この問題集に収録されている問題と同じ問題が出題されます。
それゆえ、これ1冊覚えるだけで十分合格できます。そうは言っても電気、電子、通信といった分野を、今までに全く勉強したことが無い方が「全てを理解できるか」と言うと「そうではない」かもしれません。
その場合でも、出題される問題は、問題集にある問題と同じですから丸暗記も可能かと思います。「この図が出てきたら、この選択肢を選ぶ」とか「この文章が出てきたらこの選択肢を選ぶ」ということで十分対応できます。
「理解できるとか理解できない」というよりは、初めて学ぶ分野は「そもそも覚えなければならないことも多い」ので「覚える」という勉強も必要です。
この書籍は、誠文堂新光社の「特殊無線技士問題・解答集 2020年版」です。2019年10月期までの実際に出題された問題が全て収録されています。
2019年12月18日に最新の2020年版が発売されていますので、新しいものを使用して勉強することをお勧めします。
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レーダー級海上特殊無線技士と第三級海上特殊無線技士の問題は「上記の問題集には収録されていません」ので、これらの資格を受験する方は、下記の問題集を使用するといいと思います。
この問題集は、情報通信振興会の「無線従事者国家試験問題解答集 特技」です。2018年2月に最新版が発売になりましたので、新しいものを使用して勉強することをお勧めします。
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次回からは「参考書も欲しい」という方に、個々の資格の教科書等を紹介します。記事のリンクを貼っておきます。
http://kamau1997.seesaa.net/article/377042887.html
関連記事のリンクを貼っておきます。
http://kamau1997.seesaa.net/article/376487795.html
http://kamau1997.seesaa.net/category/21829037-1.html

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資格を沢山取得されてきたのですね。素晴らしいです。
その知識を生かして記事を書かれているので納得です。
とても詳しいのと、どういうところに有利か、などの
実際に資格を持っている人しか知らない情報がある
ことに驚きました。
応援させていただきますね。
このサイトで紹介している資格は、私が実際に所有しているものが多いので、実体験からアドバイスすることができます。
どういう順番で、どのように取得していけばいいかなどは重要なポイントのように思います。
この資格を持っていれば、この科目は免除で受験できるとか、科目合格を利用して効率的に取得していく方法などは、勉強する計画を立てる上でも知っておくと役に立つと思います。
今後ともよろしくお願いします。
特殊無線技士、これはハードルが低く、取得出来そうですね。
でも、簡単に取得出来る資格は、就職にあまり優位にならないものですね。
いつも有難うございます。応援していきますね。
第1級陸上特殊無線技士以外の特殊無線技士は、比較的簡単に取得できるので、就職に有利になる資格にはならないんですね。
いきなり第1級陸上特殊無線技士を受けるのに、まったく不安だらけというときは、こういった資格からチャレンジするのが良さそうですね。
就職には役に立たなくても、知識にはなりますからね。
いつも素敵な情報ありがとうございます。
紹介されている無線士の資格取得(1級無線士以外)が比較的簡単と
仰る理由が分かりました。
無線が必要な職業ではあるが無線が本業ではない人が操作できるように
という理由だったんですね。
これで行くと、自衛隊の無線機担当も資格を持っておかないと。
という事になるんですね。
なるほど。
ありがとうございます。
特殊無線技士って聞いただけでは、難しく思えたのですが、第1級陸上特殊無線技士以外は比較的簡単に取得できるのですね。
就職には役に立たなくても、知識にはなりますからね。
素敵な情報ありがとうございます。