2020年11月07日

一級ボイラー技士の需要と難易度







 ビル設備管理の仕事をする上では、二級ボイラー技士の資格を取って、実務経験ができたら「一級ボイラー技士まで取得して欲しい」ところです。今回は、一級ボイラー技士の需要と難易度について書いてみたいと思います。





 一級ボイラー技士は必要十分な資格
 一級ボイラー技士というと最上級の資格のようにみえますが、実際はそうではありません。この上に特級ボイラー技士という資格があります。しかし、ビル管理という視点でみると、ボイラー設備で特級ボイラー技士が必要な施設は、ほとんど存在しません。

 ボイラーを要する大きな工場や火力発電所のようなかなり大規模な設備があるところでは、特級の必要な施設がありますが、需要はそれほど多くありません。

 それゆえビル管理をする上では「一級ボイラー技士を取得すれば十分」ということになります。もちろん特級ボイラー技士の方が上位資格なので「取得しておいた方が良い」のですが、試験の難易度もかなり上がります。

 記述式の問題もあるので相当な難関試験です。このようなことから特級の需要と勉強にかける時間などを考えると「一級ボイラー技士を取得しておけば十分」と思います。

 ビル設備管理という視点から考えれば、特級ボイラー技士の取得にかける時間があるのであれば、電気主任技術者のような難関資格に時間をかけた方が良いように思います。

 電気主任技術まで全て取得してしまったら特級ボイラーの取得も良いと思います。一級ボイラー技士を取得すれば、取扱作業主任者となって扱うことができる範囲も飛躍的に広がります。

 二級では、ボイラー設備の伝熱面積の合計が25u未満であるのに対して「一級では伝熱面積の合計が500u未満」ということになります。



ボイラー2.jpg




 免許交付には実務経験が必要
 一級ボイラー技士という資格は、免許証の交付を受けるには実務経験が必要です。それゆえ実務経験が無い人が挑戦してすぐに取得できる資格ではありません。

 しかし、試験そのものは、二級ボイラー技士の免許を持っていれば受けて合格することができます。合格しても「実務経験がない」と一級ボイラー技士の免許は交付されません。

 経験ができるまで免許の交付を待たなければならないことになります。それでは、その免許が交付になる条件の実務経験について書いてみます。





 免許交付に必要な実務経験
 条件は、二級ボイラー技士の免許の交付を受けた後に2年以上の実務経験をするか、または1年以上取扱作業主任者として実務経験をすることが必要です。

 二級ボイラー技士の資格で「取扱作業主任者になる」ということは、その設備では「一級ボイラー技士の資格が必要ない設備である」ということになります。

 伝熱面積の合計が25u以上の設備でも二級免許でボイラーの作業をすることはできますが、取扱作業主任者になることはできません。ボイラー設備がある施設では、必ず、その規模に適合した取扱作業主任者を選任しなければなりません。

 伝熱面積の合計が25u以上の設備では、一級ボイラー技士以上の資格を持った人を選任しなければなりません。ビル管理の仕事をしていても少し大きなビルでは、ボイラーの伝熱面積の合計が25u以上の設備の場合が多いです。

 それゆえ二級免許では「取扱作業主任者になることができない」場合が多いのです。そこで「一級まで取得して欲しい」ということになります。

 ようするに一級ボイラー技士の免許の交付を受けるためには、一般的には「2年の実務経験が必要」です。ただし、ボイラーの稼動期間が冬の間だけである場合には「4年の実経験が必要」となりますので注意してください。

 稼動期間が冬だけである場合は、1年間で半年の実務経験経験しか認められませんので、このような計算になります。しかし給湯設備などがあるビルでは、夏の間もボイラーを稼動している場合も多いです。

 それゆえ2年の実務経験で一級ボイラー技士の免許交付の条件が整う場合が多いのではないかと思います。二級ボイラー技士で仕事を始めれば、試験そのものは実務経験が2年にならなくても受けて合格することができます。

 受験計画としては、実務経験1年半ぐらいから勉強し始めて2年になる前に「合格しておくのがベストではないか」と思います。経験が2年になったところで、会社から実務経験の証明書を書いてもらって免許申請書に添付することになります。



機械室2.jpg




 一級ボイラー技士の試験の難易度
 一級は「試験のレベルも相当上がるのではないか」と想像してしまいますが、実際にはそのようなことはありません。確かに二級よりは詳しいところまで問われる問題になりますが、二級を取得した人ならば勉強すれば合格できるぐらいのレベルです。

 その根拠として二級の合格率が54%ぐらいであるのに対して、一級の合格率は56%ぐらいあります。二級よりも合格率が高いのです。これは決して「試験そのものが二級より簡単」という意味ではありません。

 試験のレベルは間違いなく一級の方が上なのですが、受験者が違うということです。二級はボイラーの実務経験が無い人がたくさん受験しますが、一級の場合は基本的に二級ボイラーを所有していて、実務経験もある人が受けるので、このようなデータが出てきます。

 しかし試験のレベルは、二級ボイラー技士と比べてそれほど大きく上がるというものではありません。一級ボイラー技士という資格は、実務経験の方を重要視している資格のように思います。



 次回は、実際の一級ボイラー技士の受験の仕方や勉強方法や対策について書きます。記事のリンクをはっておきます。
 http://kamau1997.seesaa.net/article/373268241.html


 二級ボイラー技士の通信教育の講座を紹介している記事のリンクを紹介します。
 http://kamau1997.seesaa.net/article/431090564.html


 関連記事のリンクを貼っておきます。
 http://kamau1997.seesaa.net/article/372346464.html
 http://kamau1997.seesaa.net/category/20809032-1.html




















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posted by KAMAU at 07:26| Comment(7) | 就職活動 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
すごいアフリエィトのblogですね。僕も稼ぎたいです。
Posted by 徹 at 2015年12月11日 11:45
 徹さん、はじめまして!

 コメントありがとうございます。このブログもまだまだなんですよ! 今後ともよろしくお願いします。
Posted by KAMAU at 2015年12月12日 00:32
KAMAUさん、こんにちは。いつもありがとうございます。

特級ボイラー資格があるのは初めて知りました。


実務経験が必要ですが取得するのも将来につながりそうですね。

いつも情報をありがとうございます。

応援して帰ります。
Posted by ryouji at 2016年05月16日 08:49
ryouji さん、こんにちは! いつもコメントありがとうございます。

まずは、二級ボイラー技士の資格を取得してからスキルアップの意味も含めて、上位資格を取得していくことをお勧めします。

ボイラーを取り扱うには、必ず二級ボイラー技士以上の免許が必要になります。それでも二級ボイラー技士を取得すれば、特級ボイラー技士が必要なボイラーでも、ボイラーの取り扱いそのものはできるようになります。取扱作業主任者になることはできませんが二級ボイラー技士の資格で、ボイラーの取り扱いそのものは、万能になります。

その上に二級ボイラー技士は、取得するのがそれほど難しくありませんので、お勧めの資格です。給料は高くありませんが、就職の需要もある程度あるように思います。
Posted by KAMAU at 2016年05月22日 03:21
KAMAUさん、こんばんは!
一級ボイラー技士の免許交付には、実務経験が2年必要となってくるんですね。
2年の実務経験を上手に取って、二級ボイラー技士からステップアップすると、給料もアップしますよね。
情報ありがとうございます。
Posted by ごんたママ at 2017年12月12日 19:16
1級ボイラー技士ご相談

61歳男性です、2月に2級ボイラーを取得予定で就活中です。ボイラーの新設が縮小しているようですが、1級ボイラー技士の仕事需要は今後どう思いますか。年齢的に就職難であり、1級は取得しやすいような情報もあり、2級合格したら1級試験も受験可能でもあり、就職に有利に作用しますか?他の資格は取得してません。もし履歴書に1級学科試験合格、実務経験を積んで免許取得する、というアピールは強力な武器になりますかね。アドバイス下さい。
Posted by ニッチャマ at 2021年01月14日 15:02
ニッチャマさん、はじめまして! コメントありがとうございます。

相談内容について私の居た現場に後から採用された人や私自身ビル管理の仕事で就職活動をした経験から思うことを書きたいと思います。

ボイラーの場合は、新しいビルに新設されることは、少なくなってきていますので、今後需要は少しずつ減少していくと思います。しかしながら、まだまだ古いビルも多いので、当分の間はボイラー技士の需要は、まだまだあると思います。

そして一級ボイラー技士の需要も多いと思います。二級ボイラー技士が働いている現場(要するにボイラー技士免許が必要な現場)は、取扱作業主任者として一級ボイラー技士が必要な現場がほとんどのように思います。

少し大きめのビルならば、一級ボイラー技士は必要になります。ただし、ボイラーの作業をするのに二級ボイラー技士は必須なので、その現場で作業する人は、全員持っていなければいなければならない資格です。それに対して、一級ボイラー技士は、取扱作業者主任者が一人持っていればいい資格です。需要はそれだけ少なくなります。その他の人は二級ボイラー技士で構いません。

またおっしゃる通り一級ボイラー技士の試験そのものは、それほど難易度は高くありません。この資格は、経験の方を重要視している資格のように思います。それゆえ現場に入ってから経験を積んでいる2年のあいだに取得すればいい資格のように思います。

そしてビル管理会社は、大手でない限りギリギリのところで経営しているところが多く、人件費の削減を常に考えているように思います。それゆえ二級ボイラー技士で募集をかけたところに一級ボイラー技士を持っていることが有利にならないことがあります。(もちろん有利にはたらくこともあります)

経験や上位の資格を持っている場合、資格手当等で人件費を多く払わばjければならなくなってしまいます。ビル管理会社の場合「このような人件費でさえ削減したい」と思っていることがあります。ようするに二級ボイラー技士でいい場合は、二級ボイラー技士でいいということです。他の資格は要らないということです。それに重ねて経験も必要ない未経験でいいことも多いです、それだけ費用を削減したいと考えている会社は多くあるように思います。

二級ボイラー技士は、簡易や小規模ボイラーでない限り必ず持っていなければならない資格なので、とにかく二級ボイラー技士だけ持っていればいいということです。この場合、他の電験3種や建築物環境衛生管理技術者のような難関資格でさえ邪魔になるかもしれません。逆に言えば、中高年の未経験でも採用になる可能性は高い現場でもあります。

電験3種や建築物環境衛生管理技術者が必要な場合は、それはそれで募集をかけるということです。それゆえ、一級ボイラー技士の試験合格を持っている必要は「全くない」と思います。現場に入って経験を積む間に取得すればいい資格です。

もし二級ボイラー技士にあわせて持つならば、危険物取扱者乙種4類です。ボイラーのある現場には、大きな重油や軽油、灯油のタンクが必ずあります。それゆえ誰か一人は危険物乙4の資格を持っていなければならないことも多いからです。その次に第二種電気工事士といったところと思います。

参考になりましたでしょうか。
Posted by KAMAU at 2021年01月15日 03:25
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プロフィール
名前:KAMAU
一言: 中学2年の時に電話級アマチュア無線の免許を取って以来色々な資格取得を目指してきました。

 でも、単なるマニアにならないように得意分野を決めて電子・通信系とビル管理関連資格が主になっています。

 そんなわけで所有資格一覧です。

 電子・通信系

 ・第1級陸上無線技術士
 ・電気通信主任技術者(伝送交換)
 ・工事担任者 AI・DD総合種
 ・第1級海上無線通信士 
 ・航空無線通信士 
 ・第1級アマチュア無線技士
 ・職業訓練指導員(電子科)
 ・家電製品総合エンジニア

 ビル管理関係資格

 ・建築物環境衛生管理技術者
 ・第3種電気主任技術者
 ・一級ボイラー技士
 ・第2種冷凍機械高圧ガス製造保安責任者
 ・危険物取扱者乙種全部

 これに普通の車の免許です。

 最終学歴 日本大学 生産工学部 電気工学科卒
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