2020年05月13日

第四級海上無線通信士とはどのような資格か







 第四級海上無線通信士とは「どのような資格であるか?」について書きたいと思います。短縮した表記では「四海通」のように表現されることも多いので、このサイトでもどちらも利用させていただきます。





 船舶や海岸局の無線設備を操作して国内通信を行う資格
 第四級海上無線通信士は、基本的に船舶や海岸局の無線設備で、国内通信を行うための操作や船舶のレーダーを取り扱うためのものです。

 海岸局の設備も一部操作することができますので、通信の相手方は船舶になりますが、陸上の設備も取り扱うことができます。就職ということから考えると取得しても「それほど有利にはならない」と思います。



漁船2.jpg




 登録検査等事業者制度の点検員になることができる資格
 この資格は、無線設備の検査を行う登録検査等事業者制度の点検員になることができます。特に第1級陸上特殊無線技士には「許可されていない」海岸局や船舶局の設備の点検もできる資格です。

 この点から考えると1陸特よりも「就職に有利になることがある」といえます。船舶や海岸局の無線設備の検査や点検は、船舶が安全に航行するためにも非常に重要な仕事です。

 また漁船などは数も多いので、点検しなければならない無線設備はたくさんあります。そういった面では、船舶や海岸局の無線設備を点検できる点検員なることができるのは、大きいことです。

 このようなことから1陸特を取得した上で、四海通を取得することも「意味のあること」と言えると思います。四海通を持っていれば、1陸特と同じく陸上設備の点検員になることもできます。

 しかし海岸局以外の陸上の無線設備の点検員になるには、やはり「1陸特は持っていた方がいい」と思います。陸上設備の点検員を目指すのであれば、四海通のみ所有するのではなく、1陸特と合わせて持つことをお勧めします。

 陸上の無線設備の点検員になるには、やはり第一級陸上特殊無線技士の方が知名度が高いので、こちらも取得することをお勧めします。

 就職のしやすさや中高年での就職の採用可能性を考えるとビル管理関係資格の方が有利です。それゆえ最初に取得する資格としては、ボイラー技士や第3種電気主任技術者のような資格から取得することをお勧めします。





 必ずしも第三級海上無線通信士の下位ではない資格
 そして、この資格は「第四級海上無線通信士」という名前にはなっていますが、必ずしも第三級海上無線通信士の下位資格ではありません。

 技術操作においては、三海通にはできなくても、四海通にはできることがありますので、三海通とあわせ持つことが意味あることになります。少し具体的に言うと三海通の資格では、無線設備の外部の転換装置しか操作できません。

 しかし四海通では空中線電力の制限はありますが、無線設備の操作となり、外部の転換装置という言葉が外れている部分があります。それゆえ一部で外部の転換装置以外の操作もできるようになります。

 また四海通は「第四級アマチュア無線技士」の操作を行うことができますが、三海通では行うことができません。ここでも技術操作の範囲は「四海通の方が上」ということになります。

 そして上記で紹介した無線設備の検査を行う登録検査等事業者制度の点検員は、三海通ではなることができません。しかし四海通ではなることができますので、一般的な就職としては持っていて有利なのは、四海通です。

 もちろん通信操作においては、三海通の方が上位資格です。三海通は「国際航海における国際通信」を行うことができますが、四海通では行うことができません。

 四海通は通信操作においては「国内通信の操作しかできない」ことになります。それゆえ四海通取得後には、三海通も是非取得したいところです。三海通は「通信操作においては」一海通と同じ操作を行うことができます。







 第1級海上特殊無線技士の完全な上位でもない資格
 また基本的に無線通信士は、特殊無線技士の上位資格ですが、第1級海上特殊無線技士にできることで、四海通にはできないことがあります。それは1海特に許されているGMDSSに関係する無線設備の一部の操作です。

 四海通では、GMDSSに関係する無線設備の操作は行うことができません。それゆえ1海特と四海通をあわせ持つことも意味のあることになります。もちろん技術操作は、四海通の方が1海特よりも上位資格になります。

 1海特も技術操作においては「無線設備の外部の転換装置」しか操作できません。そして1海特では「登録検査等事業者制度の点検員になる」ことはできませんし、第四級アマチュア無線技士の操作も行うことができません。

 このあたりが無線資格の「ややこしいところ」になるのですが、四級という名称でも一級という名称の特殊無線技士よりも上位になることもあるし、通信操作においては下位になることもあります。

 また三海通よりも技術操作では上位であり、通信操作では下位であったりします。また四海通を取得すれば、三海通と1海特の無線工学を免除で受験することができます。三海通を持っていれば、四海通の法規は免除で受験できます。





 養成過程講習会で取得することも可能
 第四級海上無線通信士は「養成課程講習会で取得する」ことも可能です。しかし、今現在は、一般公募で募集している講習会は無いようなので、一般の人は国家試験で取得する以外方法が無さそうです。





 国家試験の時期と受験申請の時期について
 それでは国家試験の受け方等を書きたいと思います。受験料は、2020年現在で7463円です。国家試験の開催時期は毎年2月と8月に行われます。受験申請の時期は、12月上旬〜中旬、6月上旬〜中旬にかけて受け付けられます。

 受験申請の方法は、インターネットによる申請と、受験申請書を郵送する書類として提出する方法があります。申請の仕方は1陸特の時と同じなので、関連記事のリンクを貼っておきます。

 http://kamau1997.seesaa.net/article/376679064.html


 その他の試験地等の詳しい国家試験案内は、日本無線協会のホームページに書いてありますのでリンクを貼っておきます。参照下さい。

 http://www.nichimu.or.jp/kshiken/pdf/4kai-ku.pdf





 旧型の四海通の免許証を紹介します。見開き型になっていて英語表記もされています。個人情報の部分は、モザイクになっていますが御了承下さい。現在は、カード型の免許証になっています。


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 次回は、四海通の勉強方法や使用する参考書と問題集について書きたいと思います。記事のリンクを貼っておきます。
 http://kamau1997.seesaa.net/article/377691218.html


 関連記事のリンクを貼っておきます。

 無線従事者の種類とお薦め資格
 http://kamau1997.seesaa.net/article/376487795.html

 無線通信士関係カテゴリー
 http://kamau1997.seesaa.net/category/21829040-2.html

 特殊無線技士関係カテゴリー
 http://kamau1997.seesaa.net/category/21829037-1.html










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posted by KAMAU at 07:00| Comment(5) | 無線通信士 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする